背景と被写体を別々に露出制御する

今日いろいろ実験していて、自分は今のところこうやる、というだけのメモ。

PENTAX K-3 + PENTAX AF540FGZII で検証。他の組み合わせでどうなるかは不明。

[目的]
ストロボを使用した撮影において、背景と被写体の露出をそれぞれ思い通りに変えたい。

[目標]
  • カメラ側の操作だけでストロボ光量を制御する。
    (ストロボ本体の操作で光量制御するのが面倒なので。)

[条件]
  • 背景にストロボの光が届かないこと。
    (ストロボ光が無視できる程度に十分距離が離れていること。)

  • 被写体の方が暗いこと。
    (背景を希望の露出にした時に、被写体が露出オーバーにならないこと。)

ex. 野外撮影(逆光)、窓の外の景色、etc. 日中でも夜景でも。

[考え方]
背景は、感度、絞り、シャッタースピードで露出制御。
被写体はストロボ光量で露出制御。
マニュアルなら露出補正しても、感度、絞り、シャッタースピードが変わらない。
P-TTL なら、露出補正でストロボ光量が変化する。
→ 露出補正で被写体だけを露出制御できる。

[カメラ設定]
マニュアル

[ストロボ設定]
P-TTL
ハイスピードシンクロ (日中に絞りを開けたいなら)

[撮影手順]
  1. 感度設定
    ISO感度を設定

  2. 被写界深度設定
    絞りを設定。

  3. 背景に露出を合わせる
    シャッタースピードを設定。

    # PENTAX なら、マニュアル時のグリーンボタンを Tv シフトに割り当てとくと楽。
    # グリーンボタンを押すだけ。

    # スポット測光を使うと良い。

  4. 確認
    デジタルプレビューする。

    # PENTAX なら、RAW/Fx ボタンに割り当てとくと楽。
    # RAW/Fx ボタンを押すだけ。

    # デジタルプレビュー機能が無い機種なら、普通にシャッターで撮影して確認。

  5. 調整
    背景は 1.〜3. で調整。
    必要なら ND フィルタとか三脚とか使う。

    # 背景だけ先に調整してしまうなら、その間はストロボ OFF で構わない。
    # 背景の調整が終わったら、ストロボ ON にして 4. に戻る。

    被写体は露出補正で調整。

    調整したら 4. に戻る。
    調整の必要が無かったら 6. へ。

  6. 撮影
    プレビュー画像を保存する。
    あるいはシャッターを切る。