背景と被写体を別々に露出制御する - 実践編
- [実例]
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- 使用機材
- セッティング
- 操作
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# 「暗すぎる」 とか 「明るすぎる」 とかは自分の好みで判断すること。
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背景をスポット測光してシャッタースピード決定。
(ISO:100, F4.5, 1/4000, 露出補正0, ストロボOFF)
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空を青くしたかったので、シャッタースピードを速くして暗く調整。
(ISO:100, F4.5, 1/6400, 露出補正0, ストロボOFF)
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もうちょっと空を青くするために、シャッタースピードをさらに速く調整。
(ISO:100, F4.5, 1/8000, 露出補正0, ストロボOFF)
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ストロボを ON して確認。被写体だけが明るくなる。
(ISO:100, F4.5, 1/8000, 露出補正0, ストロボON)
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被写体が明るすぎるのでマイナスに露出補正。被写体だけが暗くなる。
(ISO:100, F4.5, 1/8000, 露出補正-0.7, ストロボON)
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試しにもうちょっとマイナスに補正してみる。やっぱり被写体だけが暗くなる。
(ISO:100, F4.5, 1/8000, 露出補正-1.3, ストロボON)
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背景をスポット測光してシャッタースピード決定。
(ISO:100, F4.5, 1/4000, 露出補正0, ストロボOFF)
背景と被写体を別々に露出制御する
今日いろいろ実験していて、自分は今のところこうやる、というだけのメモ。
PENTAX K-3 + PENTAX AF540FGZII で検証。他の組み合わせでどうなるかは不明。
- [目的]
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ストロボを使用した撮影において、背景と被写体の露出をそれぞれ思い通りに変えたい。
- [目標]
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カメラ側の操作だけでストロボ光量を制御する。
(ストロボ本体の操作で光量制御するのが面倒なので。)
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カメラ側の操作だけでストロボ光量を制御する。
- [条件]
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背景にストロボの光が届かないこと。
(ストロボ光が無視できる程度に十分距離が離れていること。)
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被写体の方が暗いこと。
(背景を希望の露出にした時に、被写体が露出オーバーにならないこと。)
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背景にストロボの光が届かないこと。
- [考え方]
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背景は、感度、絞り、シャッタースピードで露出制御。
被写体はストロボ光量で露出制御。
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マニュアルなら露出補正しても、感度、絞り、シャッタースピードが変わらない。
P-TTL なら、露出補正でストロボ光量が変化する。
→ 露出補正で被写体だけを露出制御できる。
- [カメラ設定]
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マニュアル
- [ストロボ設定]
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P-TTL
ハイスピードシンクロ (日中に絞りを開けたいなら)
- [撮影手順]
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感度設定
ISO感度を設定
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被写界深度設定
絞りを設定。
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背景に露出を合わせる
シャッタースピードを設定。
# PENTAX なら、マニュアル時のグリーンボタンを Tv シフトに割り当てとくと楽。
# グリーンボタンを押すだけ。
# スポット測光を使うと良い。
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確認
デジタルプレビューする。
# PENTAX なら、RAW/Fx ボタンに割り当てとくと楽。
# RAW/Fx ボタンを押すだけ。
# デジタルプレビュー機能が無い機種なら、普通にシャッターで撮影して確認。
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調整
背景は 1.〜3. で調整。
必要なら ND フィルタとか三脚とか使う。
# 背景だけ先に調整してしまうなら、その間はストロボ OFF で構わない。
# 背景の調整が終わったら、ストロボ ON にして 4. に戻る。
被写体は露出補正で調整。
調整したら 4. に戻る。
調整の必要が無かったら 6. へ。
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撮影
プレビュー画像を保存する。
あるいはシャッターを切る。
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感度設定